アジアをテーマにしたパシフィックムーン・ダイニングルーム
ロータススパは障子や畳、庭石などを模したような和風のインテリアが印象的
 天津港でサファイアプリンセスの船内へ。英語が飛び交う煌びやかな船内に、中国から突然アメリカに足を踏み入れたような錯覚に陥った。昼食を食べ損ねたため、トライデントグリルでハンバーガーを注文。まさにアメリカの味といえば、約10カ所あるレストランの一つ「スターリング」(チャージ15ドル)のステーキ。食通も唸る本場の味だ。
アメリカに拠点を置くプリンセスクルーズだが、サファイアプリンセスは日本で建造されたこともあり、インテリアテーマにアジア的要素を採用している。そこで、今回の取材テーマの一つを「船内でアジア発見」としてみた。
最もアジア色が強いのは「ロータススパ」だ。兜の置き物や金色の仏像が出迎える入り口、鐘や仏像の装飾があるラッププールもユニーク。
「自動流水装置が付いているので、これを使って泳ぐのもいいエクササイズになりますよ」と乗船した日本の旅行会社のスタッフ。私は数種類のサウナなどが使えるサーマル・サンクチュアリー(有料)が気に入った。サウナ内部の壁面も漢字で飾られ、こちらもアジア。じんわり温かい石のベンチに横たわっていると、心身ともリラックスして生き返るようだ。
レストランでアジアをインテリアテーマにしているのは、パシフィックムーン・ダイニングルーム。「ここでは通常メニューのほか、アジア料理の特別メニューが用意されていて、海鮮ビーフンが好評です」と日本人コーディネーターの永海素子さん。ウエーターが日本寄港前、「ハブ・ア・ナイス・デー!」を日本語で書いてほしいと頼んできた。クルーたちの陽気な挨拶は、日本人乗客たちの心も和ませてくれるだろう。
アジアを目的地に選んだ欧米の乗客たちは、アラスカ、地中海などのクルーズを経験した上で未知のエリアを選んだ人が多く船旅のベテラン。ランチに同席した一人旅同士、カナダ人の女性が「上海に行くのは10年ぶり。どう変わっているか楽しみだわ」といえば、アメリカ人男性が「僕は日本に行くのが初めてでね」と旅の期待を喋り合う。クルーたちの上手な雰囲気作りで、知らない乗客同士でも気軽にコミュニケーションしたくなるのだ。
出港して4日目、長崎に寄港。グラバー園から船を眺めていると、「きれいな街ね。私もグラバーと同じスコットランドから来たの」と乗客夫婦。生まれ故郷に帰ってきたサファイアプリンセスの船体は、一段と白く輝いて見えた。
 
 
上・左 アジアを思わせるインテリアが随所に施されたサファイアプリンセスのグランドカジノ
上・中 ロータススパのラッププールの壁に、日本らしき風景画を発見
上・右 数種類のサウナや温熱ベンチのコーナーがあるロータス・サーマル・サンクチュアリー
 
天候に恵まれた釜山入港の朝、船首から船体を眺める
【サファイアプリンセス】
● 総トン数:116,000トン
● 全長/全幅:290/37.5メートル
● 乗客定員/乗組員数:2,670/1,238名 
● 就航:2004年
● 船籍:バミューダ
● 問い合わせ:クルーズバケーション
tel.03-5255-5261 http://www.cruise-vacations.co.jp/
report index page top
1|2|