MSCクルーズCEO来日
中期戦略を発表
2006.09.22

MSCクルーズのピエルフランチェスコ・ヴァーゴCEOは来日中の22日、東京で記者会見を行い、同社クルーズの特徴やアジアマーケットの認識、今後の戦略について語った。

ヴァーゴ氏は、イタリアン・カジュアルという同社クルーズの特徴を説明した後、今後の新造船就航について触れ、「2009年までに合計12隻を運航する態勢が出来上がる。新造船はデッキプールに可動式ドームを設けるなど、冬季の地中海クルーズにも対応する仕様とし、年間を通じてビジネスを強化。その時の年間利用者は110万人を見込んでおり、地中海を拠点とする船社では欧州最大級となるだろう」と、フリート拡充戦略の一端を披露した。

同じイタリアのコスタクルーズが今夏から、米国ロイヤルカリビアンインターナショナルが来年12月からアジアクルーズを始めることについては、アジアマーケットの潜在性の高さは認めながらも、「アジアに定期配船する計画は立てていない。中国マーケットを高く評価する船社もあるが、当社は現段階ではリスクが多いと考える。アジアクルーズは、エリア内では最大のマーケットである日本人も興味を示しにくいのではないか」と語った。

業界大手が買収で事業拡大を図っていることについては、「買収による拡大戦略は、システムやマネジメントの違いについて時間をかけて修正する必要があり好まない。それより、当社独自のフリート拡充を進めることが賢明と考える」と、同業他社の買収には消極的な姿勢であることを示唆した。

グローバル化も大事だが、自分のテイストを守る努力も必要ということか。